以前とある税理士事務所にお邪魔した際に、その事務所の若手の税理士先生がこんなことを言っていました。すでに会計ソフトで計算の終わっているものを、再度電卓で検算を指示された時、転職を考えた。せっかく働いていただいている税理士先生、若手で未来有望、バイタリティもある。そんな貴重な人材が流出してしまったら、何千万円分の損失になるか。同様のことが書かれた記事を見つけました。口コミで分かる高・低評価企業の特徴 DX不足が転職検討の理由にhttps://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00509/00043/DX不足とありますが、それ以前の職場の「意識」や「文化」の問題が大きいのかな。と個人的には思っています。「今までこうやっていたから、あなたもこうやって」職場でそんな言葉が聞こえたら赤信号かもしれません。DXと聞くとデジタルツールで業務効率化。という何か得体の知れない魔法のツールがある様に言われがちです。しかし、私はDXとは「組織文化を変革すること」だと考えています。文化を変えるのはITツールを入れるだけでは不可能です。日頃から「今やっていることは、本当に必要なことか?もっと良いやり方はないか?」という様な自問自答できる組織に”少しずつ”変わっていく必要があります。経営者の方は、若手社員に「今やっていることで、面倒だなと感じることはないか?」という声がけから始めてみてはいかがでしょうか?その声がけが、組織を変革する文化の第一歩になるかもしれません。